らららクラシック
16世紀のスペインを舞台とした壮大な歴史劇「ドン・カルロ」。パリ・オペラ座の依頼によってヴェルディが作曲した傑作です。それが、実はマンガ好きにはたまらない作品・・・!?王子カルロ、父王フィリッポ、家臣のロドリーゴという3人の魅惑的な男たちが織りなす熱いドラマに、「ヘタレ」「ギャップ萌え」「BLの香り」といった独自の視点で迫ります。
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主人公、王子「ドン・カルロ」
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イケメン王子、ドン・カルロはエリザベッタという女性と婚約し、互いに愛を誓い合う仲でした。ところが政略結婚によってエリザベッタは父の妃となってしまいます。カルロは悩み続ける情けないヘタレ男に。オペラ歌手の山本耕平さんによればその残念な性格はあるシーンの音楽に表現されているといいます。恋を忘れようと意を決し、見知らぬ土地への派遣をエリザベッタに直訴するシーンで、強い歌詞にかかわらず付けられたフニャフニャした旋律は、カルロ像を浮き彫りにしています。
王子の恋敵、父「フィリッポ2世」
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渋くてかっこいいオジサマこそ、フィリッポ二世。まさに、「枯れ専」に受ける登場人物です。フィリッポ2世はときには国民への厳しい決断も躊躇なく下す威厳のある国王です。しかし、夜になると、妻の愛を疑い悲しみにくれるという別の顔も持っているのです。
歌劇「ドン・カルロ」から抜粋 「私は王妃様にお願いがあって参りました」「ひとり寂しく眠ろう」
「ロドリーゴの死(終わりの日は来た)」「われらの胸に友情を」ヴェルディヨナス・カウフマン(ドン・カルロ)、トマス・ハンプソン、アントニオ・パッパーノ(ロドリーゴ)、アントニオ・パッパーノ(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽)、ウィーン国立歌劇場合唱団(合唱)~ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)~
「ロドリーゴの死(終わりの日は来た)」「われらの胸に友情を」ヴェルディヨナス・カウフマン(ドン・カルロ)、トマス・ハンプソン、アントニオ・パッパーノ(ロドリーゴ)、アントニオ・パッパーノ(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽)、ウィーン国立歌劇場合唱団(合唱)~ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)~