らららクラシック

ベートーベンの交響曲第9番ベートーベンの交響曲第9番は、今年で日本初演から100年を迎え、いまや日本人の愛唱歌といっても過言ではありません。今日は日本初演の物語、そして世界中で平和の象徴となった“第9”に迫ります。

クラシック珍道中 徳島“第9”ぶらり旅

日本で始めてこの曲が響いたのは徳島県鳴門市、「第九の里」との異名を持っています。100年前の当時、このあたりには第1次世界大変の捕虜を収容する板東俘虜収容所があり、チンタオで日本と戦ったドイツ兵たちがこの地に送られてきました。自由を尊重したこの収容所ではスポーツや文化活動が行われ、音楽活動はその中でも特に盛んでした。捕虜たちはしばしば収容所の外へ出て、徳島の人々とも交流し、時には演奏を披露することもありました。その集大成が6月1日“第9”の日本初演だったのです。